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瀬田
【せた】


旧国名:対馬

対馬の北部西海岸,仁田川流域に位置する。地名の由来は,往古は海岸の地で,水利に沿って田が拓かれていたためという(津島紀事)。しかし,当地は上流部の村で,海岸というのは妥当ではない。当地は川の流れる地所で,川瀬の意味にちなみ,下流は水が澱んで仁田(ぬた・むた)と称する泥土となるのに対して,瀬田は水に流される荒地をさすのではないかとみられる。国本神社(旧熊野権現)と号する古社があり,これが「三代実録」貞観12年3月所載の対馬島国本神に相違ないとすれば,古代上県(かみあがた)郡の中心がこの辺りにあったとも考えられるが,確かな史料がない。対馬六観音の1つとされる天道観音が権現社と同居していたことは,郡または郷の政庁があったとも考えられる。中世には仁田の一部であった。
瀬田村(近世)】 江戸期~明治41年の村名。
瀬田(近代)】 明治41年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7221359