大神宮神社
【だいじんぐうじんじゃ】

大村市大里町にある神社。旧村社。祭神は天照大神。古松権現に大神宮を合祀して成立。古松権現はもともとこの社地にあった。創建年代は未詳であるが,天正2年キリシタンの社寺焼打ちにあい焼失した。その後寛永13年に大村純信を大檀那として再建された。境内は東西20間・南北60間ほどで,祭祀は修験の大乗院が行った。古松権現の本地は大日如来といった(大村郷村記)。明治3年の神社改正により,鈴田山岸高の伊勢山にあった大神宮が,古松権現の地に遷され合祀された。これに伴い社名を大神宮神社と改称した。伊勢山にあった大神宮の由来も不明だが,天和以前から鎮座していた。日焼・射場・岸高3郷が祭祀し,境内は東西50間・南北60間であった(同前)。この神社の前を通る道路はかつての長崎街道で,大村領から諫早(いさはや)領へ越える山道を前に,一息入れる所であった。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7221436 |