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長崎空港
【ながさきくうこう】


大村市箕島町にある海上空港。前身の大村空港は,大正12年同市今津町に開設された海軍大村航空隊飛行場に始まる。昭和30年管理が民間に移って大村空港となり,同34年には福岡・大分への路線が開設された。昭和35年空港整備法の施行に伴い第2種空港に指定され,1,200m滑走路の嵩上げ工事,ターミナルビルの建設などの整備が進み,同44年にはYS-11による東京・大阪などへの定期便が開かれた。航空需要の増大と航空機のジェット化・大型化に対応するため,大村湾内箕島を活用した海上空港が長崎県を中心として立案され,国の第2次空港整備5か年計画の一環として,187億円の費用と3年3か月の歳月をかけて,昭和50年に2,500mの滑走路と近代的施設をもつ長崎空港が誕生した。現在の空港は同55年に延長された3,000mのB滑走路と,本土側の旧来の1,200mのA滑走路をもつ。B滑走路は主としてB747スーパージャンボ(500人乗)などの定期航空路の大型旅客機によって,A滑走路は宣伝飛行・写真撮影などの民間小型機や海上自衛隊ヘリコプターなどによって利用されている。B滑走路は本土から約1km離れた海上に位置し,陸域での航空機騒音が非常に少ない。計器着陸装置・空港レーダーなど進んだ保安施設をもち,気流・風向が安定した,わが国で就航率と安全性の最も高い空港の1つである。長崎空港に乗入れしている路線は国際線2路線週4便,国内定期路線1日48便,長崎県内不定期路線1日22便で,昭和59年度乗降客数国内線190万人,国際線2万人,貨物9,500tで,乗降客数は国内で10番目の空港である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7221930