長崎トンネル
【ながさきとんねる】

長崎市現川(うつつがわ)町～同市家野町間の国鉄長崎本線のトンネル。全長6,173m。両出口の間には60mの高低差がある。工事開始は昭和41年11月，竣工は同46年９月，開通は同47年10月。総工事費27億円。導坑先進工法・全断面工法・開削工法の３つの工法が用いられた。トンネル内には肥前三川信号所があり，一部は複線，レールをコンクリートに敷設する直結道床となっている。このトンネル開通以前には，長崎本線は西彼杵(にしそのぎ)郡長与町・多良見町の急峻な大村湾岸の地を通過する大廻りルートであったが，開通によって距離6.7kmと時間約20分が短縮された。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7221935