仁田峠
【にたとうげ】
西彼杵(にしそのぎ)郡の大瀬戸町久良木郷・西彼(せいひ)町鳥加郷・琴海(きんかい)町形上郷の境にある峠。標高360m。北に西彼杵半島北部山系の樫井岳(402m),南に南部山系の飯盛山(530.8m),西に藤原集落がある。大瀬戸ではカタシ峠とも呼ぶ。カタシとはツバキの実のことである。「大村郷村記」には,この峠沿線の村境争論のことが記されているが,目印のためツバキを植えたものか。現在は見られない。半島の山系を縫う開拓道と国道206号の鳥加・形上から藤原をつなぐ道が,峠の南方で合流する。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7222195 |