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真浦漁港
【まうらぎょこう】


男女群島の北端にある男島の南岸に位置する第4種漁港。福江市に所属する。昭和26年から避難港として漁港修築が進められたが,同32年完成直前に台風により壊滅した。対馬暖流の中心にあるこの群島は古くからブリ・カツオ・サンゴ等の絶好の漁場として知られ,絶海の孤島でありながら季節的に移住する漁民も多かった。しかしいったん荒天に見舞われれば,避難する場もない状況であり,多くの海難事故が発生した。このため沖合い漁業の前進給水基地を兼ねて,緊急の避難港を修築することが計画されたが,漁船の高速化・大型化と,気象情報の確度の向上等により漁港修築の必要性が薄れ,完成を見ないまま,計画は放置されている。群島は,女島の南部の女島灯台の職員を除いて無人島である。女島には数年前まで秋から春にかけてブリ定置網が設けられ季節的に出漁していた。女島の灯台下の漁夫小屋に小規模な係船施設がある以外には港湾施設はない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7222849