100辞書・辞典一括検索

JLogos

30

岩本村
【いわもとむら】


旧国名:肥後

(近世)江戸期~明治9年の村名。菊池郡のうち。鞍岳の西麓,合志(こうし)川の上流,河原台地と藤尾台地に挟まれて位置する。集落は盆地状の小平地に成立。地内に多くの遺跡があり,縄文・弥生時代のほか,古墳時代のものも多く,藤尾支石墓群は県史跡。熊本藩領。村高は,「寛永郷帳」324石余,「正保郷帳」も同高でうち田213石余・畠111石余,「天保郷帳」324石余,「旧高旧領」360石余。天正17年の検地帳(県立図書館蔵文書)では高199石うち田103石・畠96石,慶長9年の検地帳(同前)では高324石うち田213石・畠111石。「肥後国誌」では河原手永に属し,高360石余,神社は天満宮,寺院は臨済宗円通寺。円通寺は立田(下立田村)泰勝寺末寺で,延久年間菊池則隆の建立と伝え,泰勝寺2世春山が寛文7年に再興して現存する。熊本県,白川県を経て,明治9年熊本県に所属。同年弁利村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7223827