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大田黒
【おおたぐろ】


旧国名:肥後

菊池川支流和仁川と十町川が合流するあたり,中岳の南麓に位置する。方言で畔を「田のくろ」といい,地名は大きな田の畔の意と伝える。字小屋敷に縄文時代から弥生時代の遺跡があるほか,字東川には那波長宗が築城し大津山資冬が城主となったという戦国期の山城神尾城跡があり,本丸・二の丸・空濠などが残る。なお地内の字石坂については,正平18年正月20日の玉名東郷久井原四至境注文(広福寺文書/県史料中世1)に「それよりひんかしのおのきたのはつれいしさかのふるミちかきり也」と見える。
大田黒村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大田黒(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7224083