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小国往還
【おぐにおうかん】


阿蘇郡阿蘇町の二重峠と小国町宮原を結んだ道路。豊後街道から二重峠で分岐し,端辺原野を経て小国郷の宮原に至る。小国郷と大津・熊本を結ぶ江戸期の重要幹線で,延宝8年から年貢上納が大津御蔵になったことから,馬車の往来が盛んになったが,標高約800mの火山灰土の道で,往来には難渋した。杉原作弥の奉仕や中尾七兵衛の義憤は当時の農民の苦渋を物語る。現在このルートには国営大規模草地改良事業によるミルクロードが建設され,産業および観光開発に寄与している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7224208