川尻線
【かわしりせん】

熊本電気軌道が経営した線路の１つ。熊本市の河原町と川尻町を結んだ。全長7.56km。軌間1,435mm。川尻電車の愛称で市民に親しまれ，大正15年10月世安町～岡町間，昭和２年５月迎町～世安町間，岡町～川尻間が開業。同年９月鋼鉄製の長六橋の開通により，白川を渡り河原町まで延長され，熊本市電と連絡。白川沿いの築堤上や旧国道３号沿いの軌道上を走行し，熊本市の玄関口である川尻方面からの通勤・通学の足となった。同20年12月熊本市が買収，路面電車の路線縮小の動きや車両・施設の老朽化などにより昭和40年２月に廃止された。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7224664