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九州横断道路
【きゅうしゅうおうだんどうろ】


九州の中央部を横断する道路。大分県別府から阿蘇―熊本―三角(みすみ)を経て,長崎県の島原―雲仙―長崎地方を結び,県内では阿蘇郡南小国町・産山(うぶやま)村・一の宮町・阿蘇町・長陽村,菊池郡大津町・菊陽町,熊本市,下益城(しもましき)郡富合町,宇土(うと)市,宇土郡三角町を通る。三角港~島原港(長崎県)のフェリー部分を含めて総延長約300km。別府,九重,阿蘇,雲仙・長崎の四大観光圏を1つの道路で結び,九州を代表する国際観光ルートで,主要地方道別府一の宮線と国道57号を主な路線とする。このうち別府~阿蘇間の約100kmを総称してやまなみハイウエーと呼ぶが,狭義には,日本道路公団が管理する別府阿蘇道路を指す。道路公団で管理する別府阿蘇道路は,大分県湯布院町川西(水分峠)を起点とし,県内では阿蘇郡の南小国町・産山村を通り,同郡一の宮町手野の城山(しろやま)を終点とする総延長52.362km,県内延長15.8kmの有料道路。途中,3か所の料金所がある。別府阿蘇道路は昭和35年10月に着工,同39年10月3日に開通。車道幅員5.5m,2車線で総事業費は約20億円。九重山群や阿蘇五岳など雄大な山並みの展望や,飯田高原・瀬の本高原などの広大な草原を通るルートには,途中にトンネルもなく,わが国屈指の観光ドライブコースとなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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