九州自然歩道
【きゅうしゅうしぜんほどう】

起点・終点を設けない九州を一周する回遊歩道。九州の６つの国立・国定公園，30か所の県立自然公園を通る。昭和51年から５か年計画で整備された，総延長2,137km，県内延長523km。総事業費は22億3,000万円，県内事業費は４億8,700万円で国の補助を受けて県が整備，「やまびこさん」の愛称とカタツムリのシンボルマークで親しまれ，主要観光地・都市部など随所から四季を通じ自由に分割利用できる。県内の主要コースは，鹿児島県から人吉市に入り，球磨(くま)―五木―五家荘―矢部―阿蘇―菊池―山鹿―玉名―金峰山―熊本―宇土(うと)半島―天草上島東海岸―天草下島を結び，長崎県島原半島に通じる。県では，球磨文化財・五家荘探勝・南外輪探勝・阿蘇探勝・菊池渓谷探勝・山鹿日輪寺・小岱山探勝・田原坂二ノ岳・金峰山探勝・三角岳登山・観海アルプス・天草キリシタン探訪の，12のモデルコースを設定している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7224864