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熊本空港
【くまもとくうこう】


上益城(かみましき)郡益城町小谷,菊池郡の菊陽町曲手・大津町中島にまたがる第2種空港。高遊原の標高193mの地に位置する。面積175万6,700m(^2)。全日空・東亜国内航空・日本航空・大韓航空(現在運休中)の4社が乗り入れる。路線は東京・大阪・名古屋・沖縄・高松・宮崎の6線で,宮崎路線は昭和58年12月1日に運航休止となった。熊本空港は,昭和35年4月1日開港の旧熊本空港(熊本市健軍町,滑走路1,200m×30m)が急増する航空需要に対処できなくなり,同43年10月に新空港建設に着手,同46年4月1日に開港した。当初2,500mの滑走路であったが,同52年に3,000m(幅45m)に延長。駐機場は7バース(大型用3・中型用4)ある。同47年から国際線チャーター便の就航が始まり,同53年以降は便数も増え,同57年には40便が発進。同47~57年には227便で,香港78便・韓国34便・台北27便・マニラ25便・グァム15便・ハワイ14便などの利用があった。同54年9月26日に熊本~ソウル間(所要時間80分)の国際線定期路線が開設され,日本航空と大韓航空が週2便ずつ就航したが,利用客が少なく大韓航空は現在運休中。国際線の乗降客数は同55~58年には1万5,000人以上であるが,同56年をピークに減少ぎみで,同58年には1万6,229人。同58年4月1日に熊本空港国際線ターミナルビルが完成。熊本空港の旅客数の推移をみると,同46年34万9,000人,同52年119万3,000人,同56年165万6,000人と増加したが,同58年には146万4,000人に減った。取扱貨物量も同55年からは1万t以上に増え,同58年には1万4,400t余。利用客は九州の他の主要空港に比べてまだ多くはなく,将来は九州における国際貨物拠点空港を目差して整備が行われる予定。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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