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熊本軽便鉄道
【くまもとけいべんてつどう】


熊本市内と菊池郡大津町を結んだ軽便鉄道。蒸気機関車により,明治40年~大正9年まで運行。軌間762mm。全長14マイル65チェーン(約23.8km)。会社設立は明治39年で,同40年1月熊本市内の安巳橋~水前寺間が開業。同41年,軽便王と称された雨宮敬次郎と熊本市の有志により設立された大日本軌道熊本支社と合併。同年熊本市内の南千反畑~二里木間,同44年二里木~大津間と,熊本市内の知足寺町―宮内―上熊本間が開業。熊本の名所として,一時は大いににぎわった。大正3年6月,国鉄宮地軽便線(現豊肥本線)の熊本~肥後大津間の開通に伴う陳内(現熊本市竜田町陳内)~大津間11.7kmの廃止を機に市内路線も順次廃止され,同10年1月1日全廃となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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