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椎持往還
【しいもちおうかん】


熊本と鹿本郡鹿北町椎持を結ぶ道路。明治末期頃までは県北の中央部を南北に貫き,福岡県境に至る重要なルートで菊池往還と須屋で分岐,野々島(以上菊池郡西合志(にしごうし)町),田島(同郡泗水町),加恵(同郡七城町),下内田の島田(鹿本郡菊鹿町)を経て内田川の谷沿いに北上,西岳の東麓,荒平峠の七曲り坂を越え旧岳間村(鹿北町)へ通じる。明治末期から大正期にかけて,東側には菊池往還と並行して菊池軌道が通り,西側には現国道3号が整備されていったのと対照的に,中間の椎持往還は近代化に取り残された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7225434