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瀬戸大橋
【せとおおはし】


天草上島と下島との間の本渡瀬戸に架かる橋。本渡市の市街地東部にあり,宇土(うと)郡三角(みすみ)町から牛深市に至る国道266号,天草郡苓北町富岡に至る国道324号をはじめ,諸主要道路が通過,天草における道路交通の要をなす。本渡市の志柿町加志と亀場町大字亀川を結ぶ。本渡瀬戸は幅150m足らずであるが,八代(やつしろ)海と有明海を結ぶ海上交通の要路にあたるため,長い間,上島と下島との往来は渡し船が利用され,ハイヤ節に「戻りは本渡の瀬戸徒(かち)わたり」と歌われ,干潮時には徒歩で渡っていた。はじめて架橋されたのは大正12年で,船が通る時に橋の中央部を手動で回転させる装置があった。昭和33年に電動刎上げ式の開閉橋に変わり,さらに同49年,現在の橋長702m,幅員9.5m(車道6.75m,歩道2.75m),海面からの高さ17m(満潮時)のループ式高架橋の瀬戸大橋が完成,両島の経済交流に大きな役割を果たすことになった。同53年南側に昇降式の瀬戸歩道橋が架けられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7226040