高瀬大橋
【たかせおおはし】

菊池川に架かる橋。国道208号が通過。玉名市の中心市街地，高瀬と大倉を結ぶ。高瀬には明治初期まで菊池川を渡る橋はなく，渡し船を利用していた。幕末期の菊池川全図（県立図書館蔵）によれば，59間の向津留(むこうづる)渡しがあり，また裏川筋に架かる数条の橋で町屋に通じていた。明治９年，高瀬の商人浦田彦市が私財を投じて架橋，大正末期にコンクリート橋に改修されるまで有料橋であった。現在の大橋は昭和35年の竣工。橋長297m，幅員８m。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7226144