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長六橋
【ちょうろくばし】


白川に架かる橋。熊本市の本荘5丁目と河原町を結び,国道3号が通過。橋長75m,幅員14.5mのタイドアーチ型鉄橋。昭和2年竣工,同年川尻電車が全線開通している。加藤清正の熊本城築城の慶長6年に架設された橋であったためこの名があると伝える。白川に架けられた最初の橋で,薩摩方面への出入口として,軍事上重要な役割を有していた。その後,明治29・35年に架け替えられたが,いずれも木橋で洪水のため流失。現在の橋は昭和28年の6・26大水害でも無傷のまま残り,開通以来60余年間,熊本市と県南部・南九州方面とを結ぶ産業・交通上大きな役割を果たしてきた。交通量の増加に加え老朽化が進み,水害防止・交通混雑解消のため,昭和58年9月新橋架設に着工,同64年の完成予定。付近の河幅や堤防が改修され,橋長123m,幅員22mのPC3径間連続箱桁橋のシンプルな構造で,防災・交通ともに安全で便利な橋が計画されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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