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安心院
【あじむ】


旧国名:豊前

駅館(やつかん)川の上流津房(つぶさ)川と支流新貝川の合流点に形成された盆地に位置する。地名の由来は,かつて安心院盆地は巨大な湖で,葦の生い茂った土地という意から,この地が葦生,「あじぶ」「あじむ」と呼ばれるようになったとも,また八幡大菩薩が各地遊化の途中,18番目に行幸したのが比咩大神の故地,都麻垣(宇佐宮八摂社の1つ妻垣社)で修行の時,ここで利生を語り合い,安楽の御心を得られたため,安心院といった(八幡宇佐宮御託宣集)ともいう。宇佐の穀倉として古くから開けた土地。景行天皇の熊襲征伐の時,宇佐の鼻垂は当地に拠って天皇に抗したと伝え,妻垣社をはじめ景行天皇に関わる伝説が多く残っている。また古代官道の宿駅の1つ安覆駅は当地の木裳(きのも)付近に比定されている。なお,文応元年12月,宇佐公泰は父公栄から宇佐郡司職とその名田畠を譲られ,宇佐宮武士団の棟梁として安心院に入った。そして神夢を感じて竜王山に神楽岳城を築き,名字を安心院氏と改め,妻垣・荘・上庄・新原・木裳・下市・折敷田(おしきだ)・上市・古市・大仏・竜王・大口田・松本・板場・東椎屋(ひがししや)・萱籠(かやごもり)の16か村の地頭職を兼帯し,これを安心院荘と称したという(安心院町誌)。
安心院(中世)】 鎌倉期から見える地名。
安心院村(近代)】 明治22年~昭和13年の宇佐郡の自治体名。
安心院町(近代)】 昭和13~29年の宇佐郡の自治体名。
安心院町(近代)】 昭和30年~現在の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7228516