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浦代トンネル
【うらしろトンネル】


佐伯(さいき)市木立(きたち)地区大野と南海部(みなみあまべ)郡米水津(よのうづ)村大字浦代(うらしろ)との境界にあるトンネル。北西2.5kmに灘(なだ)山(348.1m),南東2kmに元越(もとごえ)山(581.5m)があるが,その鞍部(250m)の下,約100mの高度のところを一般県道色宮港木立線がこのトンネルで通じている。延長600m・幅員6m。岩質は中生代の浦代帯に属し,頁岩および粘板岩。昭和44年に完成。これによって佐伯~浦代間のバス所要時間も以前の半分30分位に短縮し,大型トラックの海産物輸送も頻繁となった。明治初年,浦代出身の佐伯藩士が大和の吉野からソメイヨシノの苗木を植えた。同43年旧トンネル開通以後,浦代側の下り坂は南豊後きっての桜の名所であったが,今はその面影はない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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