100辞書・辞典一括検索

JLogos

23

愛媛街道
【えひめかいどう】


伊予街道ともいう。府内(大分(おおいた)市)から佐賀関(さがのせき)に至る道。江戸期の街道で,現在の国道197・217号の一部にあたり,その通称として用いられている。「西遊雑記」に「府内より鶴崎の湊へ凡七里半。道は平地にしてよき街道なれども淋しき道筋なり。しかし此辺の民家は府内より北日出・立石の辺よりは大ひによし……乙津の町の南東に乙津川といふあり。源は小流なれど汐のさし入る川にて,舟ならで渡りがたし。……鶴崎より佐賀の関へ陸も五里,海上も五里,此道あしからずといへども休むべき茶屋もなく,草履わらぢも自由には調へがたき所にて,民家の風俗筆に尽しがたきほど悪し」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7229146