大野
【おおの】

旧国名:豊後

大野郡の北西部。北は御座嶽・神角寺山系が北西方向に走り，そこから南に傾斜する大野原台地を中心とする大野川本流までの地域。ことごとく原野であるため大野と称されたという（豊後国風土記）。天長２年11月３日の太政官符に「豊後国大野・直入両郡，出騎猟之児，於兵為要」とあり，平安末期に豊後大神一族の緒方惟栄や大野泰基らの輩出する素地がここにある。
【大野郷(古代)】　奈良期～平安末期に見える郷名。
【大野荘(中世)】　鎌倉期～戦国期に見える荘園名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7229321