100辞書・辞典一括検索

JLogos

17

緒方
【おがた】


旧国名:豊後

大分県の南部。大野川の支流緒方川・奥嶽川の流域で,大野郡の南西部を占める。北は大野川本流,西は直入郡(竹田市),南は祖母・傾(かたむき)山系が東西に走って宮崎県と境し,東は三重町と接する。南部は1,757.5mの祖母山を主峰とする連山であるが,緒方川の流域には盆地が開け,近世には緒方5,000石といい,大野川流域中,最も良田が広く拓かれた所として,岡藩の台所でもあった。清川村の岩戸遺跡は先縄文遺跡として知られ,旧石器時代の集積墓の発見も報道された。南部の山中には,かつて尾平(おびら)鉱山があった。祖母山(高千穂ともいう)を中心とする姥嶽(うばだけ)伝説の発祥地で,平安末期に,平家討伐で活躍した豊後大神一族の緒方惟栄は,史上に著名である。
緒方郷(古代)】 奈良期~平安期に見える郷名。
緒方荘(古代)】 平安末期~戦国期に見える荘園名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7229378