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大渡橋
【おわたりばし】


大野郡緒方町の北東部,越生(こしお)平原(ひらばる)と大渡との間の大野川に架かる橋。「豊後国志」に,「浮橋 大野郷大渡村にあり。竹を編んで橋となす。制筏のごとく,暴溢に備ゆ」とある。明治13年の大分県統計表にも,長さ12間・幅1間,土木石別の欄には竹と出ている。大渡橋畔の架橋記念碑によると,舞淵という深淵があって,溺死者が多かった。大渡浮橋と称し,竹筏を架し,表面に板をのせていた。近時は端舟によっていたが,夏季増水時には不通となることが多かった。国鉄豊肥本線開通・緒方駅開業による交通量増で,架橋の議が興り,大正11年7月着工,翌12年9月完工した。大分県の橋梁台帳によると,昭和15年石造拱橋として架設,同28年1経間流失により鉄筋コンクリート桁橋として架け換えられた。長さ69.2m・幅3.8m・高さ8m。一般県道緒方大野線が通る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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