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畑野浦トンネル
【はたのうらトンネル】


佐伯(さいき)市大字木立(きたち)大中尾(おおなかお)と南海部(みなみあまべ)郡蒲江(かまえ)町畑野浦地区との境界にあるトンネル。地層は黒色千枚岩あるいは千枚岩質粘板岩が豊富である。西方1.5kmに石草(いしぐさ)峰(579.7m),北東3kmに元越(もとごえ)山(581.5m)がある。その鞍部(410m)の下,標高150m位のところを国道388号(延岡(のべおか)佐伯線)がトンネルで通じている。トンネルは昭和52年に完成。延長943m・幅員8m。構造は上半掘削式で,両側に歩道もあり,防災施設も完備。以前は11.154kmの山道で,ヘアピン型の急勾配は県下一の難所であった。4.868kmに改良したため,6.286km短縮された。旧トンネルは大正11年に開通以来佐伯市~畑野浦間を自動車で1時間近くかかっていたものが新トンネルにより25分で達することができるようになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232671