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別府阿蘇道路
【べっぷあそどうろ】


九州横断道路の一部。大分郡湯布院(ゆふいん)町水分(みずわけ)峠・熊本県阿蘇郡一宮町城山間52.4kmの有料道路。別府国際観光港の北入口前を起点として,阿蘇国立公園内の城島高原・由布院盆地・水分峠・小田ノ池・山下ノ池・飯田(はんだ)高原・背ノ本高原・阿蘇山・熊本市・三角(みすみ)を経由,フェリーで雲仙に渡り長崎市にいたる総延長300kmの観光ルート。従来,東九州~西九州間の連絡は豊肥本線(大分―豊後竹田―熊本)に依存し,景勝地の多い阿蘇九重(くじゆう)地方を結ぶには不便であった。近代的な自動車交通にこたえ,さらに産業・観光の両方の期待に応じるため,日本道路公団が昭和39年10月,3年9か月の工事を終えた。同道路公団は「別府阿蘇道路」と称したが,「やまなみハイウエー」の愛称を持ち,多くの観光客を呼んでいる。この道路はトンネルを掘ることなく,ヘアピンカーブが多く,火山・高原・湖・峠などの美しさを車上から,また,歩きながら味わえるように工夫されている。しかし,冬期の結氷・積雪も多く,樹氷の奇観も味わえる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7233209