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松藤名
【まつふじみょう】


旧国名:豊後

(中世)鎌倉期~室町期に見える名(みよう)の名。豊後国玖珠(くす)郡飯田(はんだ)郷のうち。現在の玖珠郡九重(ここのえ)町大字恵良に近い大字松木の書曲(かいまげ)付近と思われる。「弘安図田帳」に「飯田郷七十町……相藤名六町五段 地頭職野上次郎資直,右田四郎盛明,松木三郎吉光」とあるのが初見で,相藤名と記されている。室町期のものと思われる年未詳の「飯田郷名々注文」には,「松藤名十六町五反此内書曲十町」とある(上田節蔵所蔵野上文書/大友史料10)。「弘安図田帳」は,「相藤名六町五段」と「書曲村十町」を別にして並立しているが,合わせて16町5反となり,「名々注文」と合致し,他の村や名も両者は完全に合致する。以上によって,相藤名と松藤名は同一のものであることがわかる。「名々注文」には,ほかにも松行名・近松名など松の字をつける名の多いことと,「弘安図田帳」がとかく誤写の多い事実から考えて,松藤名が正しいと考える。地頭職は,野上・右田・松木らの豊後清原一族が帯していた(弘安図田帳)。上記の「名々注文」に見えるのが最後である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7233411