三国峠
【みくにとうげ】

大野郡三重(みえ)町と南海部(みなみあまべ)郡宇目(うめ)町・本匠(ほんじよう)村の境にある峠。標高664m。祖母傾国定公園のうち。国道326号(延岡市~犬飼町)が通る。かつては日向街道の要衝であった。地名の由来は江戸期に佐伯(毛利氏)・臼杵(稲葉氏)・竹田(中川氏)の3藩の境界であったのでこの名がある。桜の名所で,祖母傾の連山,阿蘇山,由布岳,鶴見岳,久住山などが展望できる。明治10年の西南戦争の古戦場で,「征西戦記稿」には「六月十七日,午前二時中央佐武中尉の部下川野辺軍曹および伍長二名兵卒十四名を選抜し,潜進三国峠の正面第一の賊塁に突入せしめ銃剣を以て其の十二名を殪し尋て第二第三,賊塁の背面を射撃す。彼れ蒼黄塁を棄て走る。是の時他の一中隊も亦左翼の賊塁に迫る。彼れ支る能はず。三国の諸塁悉く陥る。旗返の賊も亦走る。是に於て三道斉く進み,三国旗返の険を奪ひ,遂に小野市に至る時なほ午前七時なり」とある。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7233483 |





