赤谷トンネル
【あかだにとんねる】

東諸県(ひがしもろかた)郡高岡町にある国道10号のトンネル。宮崎側坑口は，高岡町浦之名字法花免(ほつけめん)，都城側坑口は，浦之名字越ケ迫(こしがさこ)に位置する。全長100.2m・幅員7.5m・高さ4.4m。昔から高岡町内では，このトンネル両坑口の一帯を広く，赤谷と呼び習わしていた。トンネルの標高は，宮崎側29.9m，都城側30.8m，勾配は0.9％。トンネル内の諸施設なし。昭和39年10月に着工し，翌40年９月に竣工した。この部分の国道10号の旧道は，高岡町の浜子から大淀川の蛇行部の左岸沿いを南に大きく迂回する道であったが，当トンネルの開通で，これをほぼ東西に直線化するとともに，トンネルを抜けた都城側に，国道10号と国道268号の分岐点を新設した。昭和58年のトンネル付近の交通量は１日１万6,300台で，これは県内では，市街地を別とすれば，かなり多い。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7234256