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菖蒲原町
【あやめばるちょう】


(近代)昭和38年~現在の都城市の町名。もとは都城市郡元・一万城町・中原町の各一部。当地区は市の花に指定されているアヤメの自生地で,江戸期の「三国名勝図会」によれば「渓蓀原,早水村にあり,此地平坦の原野にて,東西八町・南北二町許の間,土地潤温にて,古来天然に渓蓀而己を野生す,因て渓蓀原といふ。夏四・五月の時候に至れば,花能開き,其色常種より濃くして,奇麗なり……世人是を庄内渓蓀と称す」とある。町名はこれに由来する。昭和29年市制30周年記念事業として運動公園建設に当たり,菖蒲原・中原地区などの土地区画整理事業が始められ,昭和38年完成とともに当町が成立した。昭和35年には年見川の河川改修も行われており児童公園が設けられた。都城公共職業安定所・都城地区消防本部・市菖蒲原浄水場・江夏商事・南九州産業などがある。昭和59年の世帯数686・人口1,811(男856・女955)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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