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岩下トンネル
【いわしたとんねる】


西都(さいと)市一ツ瀬ダム堰堤左岸,国道219号のトンネル。所在地は同市中尾字的場。全長178m・幅員5.5m・高さ4.5m。ダムで水没した旧道は,現道よりもかなり低所を通っていた。その頃,今の堰堤の30mほど上流に,岩下橋という小さな橋があり,大きな岩がこの橋に覆いかぶさるように位置し,付近には橋と同名の国鉄バス停留所(現名称は一ツ瀬ダム)が置かれていた。トンネル名は橋にちなんだものである。坑口の標高は,西都側199.1m,村所(児湯(こゆ)郡西米良(にしめら)村)側207.1m,勾配4.5%。照明灯を設置。昭和35年11月竣工。このトンネルは,九州電力一ツ瀬ダムの建設にあたり,水没する一ツ瀬川左岸沿い旧道の,付替え・かさ上げ道路として九州電力が建設したトンネルである。ダム湖上流側に続く銀鏡(しろみ)・山之戸の両トンネルも九州電力が設置。竣工と同時に,その維持・管理は県に移管された。トンネル付近の1日当たりの交通量は,昭和52年で629台,昭和58年で1,236台と伸びている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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