大橋
【おおはし】
(近代)昭和48年~現在の宮崎市の町名。1~3丁目がある。もとは宮崎市和知川原町・祇園町・大工町・下北方町・高千穂通1~3丁目・松橋1~2丁目・上水流町・高松通2~3丁目・中津瀬町・末広町3丁目の各一部。大淀川に架かる宮崎大橋のたもと,西の大淀川,東の小松川に挟まれた国道10号の北側沿いに細長く延びる一帯。昭和20年代までは国道沿いにわずかな商店と農家が散在し一面に田地が広がっていた。当地は日向カボチャ発祥の地で,先駆者蓼原広吉が裏作として奨励,1戸当たり1,000貫(3.75t)という驚異的な生産高を誇ったこともある。昭和32年区画整理事業が始まり,同40年代から急速に市街化が進み,現在は宮崎木材市場・宮崎交通タクシー営業所をはじめ農機・飼料会社など事業所は約30を数えている。交通量の多い国道沿いを除き,閑静な住宅街となっている。川に挟まれているために,古くから水害に悩まされてきた。現在住民挙げて,大淀川や小松川の浄化運動に取り組んでいる。世帯数・人口は,昭和50年1,091・3,090,同58年1,222・2,958。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7234580 |