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尾八重
【おはえ】


旧国名:日向

九州山地中央部,一ツ瀬川の支流尾八重川流域の山間地に位置する。北部には空野山・オサレ山・地蔵岳,東部には杖木山・大瀬内山など1,000m級の山々がそびえる。地名の由来については,「町村沿革調届」に往古黒木大炊之助重満(藤原姓菊池)が部下を率いて日向に入り,当地を押領して雄八重村と称し,その後黒木氏は伊東祐尭に服し,黒木和泉守5世の孫重常の時に至って米良弾正の攻撃を受け米良氏の支配するところとなり,米良氏は伊東氏や黒木氏との関係から「雄」の字義を忌み,「尾」の字に改めたとある。尾八重神社に奉納される尾八重神楽は,12月25日夕刻から翌26日朝まで33番の神楽が舞われ,昭和56年県無形民俗文化財に指定された。神楽の起源は,保安2年当地の住人で都万神社の社人壱岐幸延が広めたものと伝える。また,尾八重一本杉は西都(さいと)市の天然記念物に指定されている。
尾八重(中世)】 戦国期に見える地名。
尾八重村(近代)】 明治4~22年の村名。
尾八重(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7234643