100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

鬼付女川
【きづくめがわ】


児湯(こゆ)郡新富町の新田原(にゆうたばる)台地から一ツ瀬川ラグーン(入江)に注ぐ全長15kmの小河川。湯風呂(ゆぶろ)川と三財原(さんざいばる)川の支流とともに新田原台地を削って東流する。中流域あたりから狭長な沖積平野をもち水田をなす。施設園芸農業が盛んで,野菜の町新富町の一翼を担っている。新田は座論梅で知られる梅の名所で,この川が削り残した台地の一部にある。下流域の左岸の鬼付女峰(57.4m)は一ツ瀬川の浸食によるメサ状の独立丘であるが,土地の人々は観音山と呼び,四国八十八か所の霊場としても親しまれている。かつてはここには佐土原(さどわら)藩による遠見番所が置かれたというが,いまは灯台が設置され日向灘の安全航行に一役かっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7234863