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吉都線
【きっとせん】


日本国有鉄道線区名称。都城駅(都城市)と吉松駅(鹿児島県吉松町)を結ぶ。霧島山麓を通る。全長61.6km。駅数17(接続駅を含む)。うち県内は延長58.5km,駅数14。鹿児島県内は鶴丸駅・吉松駅(ともに吉松町)のみ。本県内で最も古い歴史をもつ路線。明治42年,都城の陸軍歩兵64連隊の正式駐屯を契機に,鉄道敷設の機運が高まる。軍事的理由により,海岸部の日豊線より重視され,同線より19年早く営業開始。大正元年10月1日,吉松~小林(小林市)間26.8kmを宮崎線として営業開始。さらに大正2年5月11日谷頭(たにがしら)(山田町),10月8日都城まで延長され,宮崎線は全線開通。当時,小林駅は小林町駅といい,昭和26年,現駅名に改称された。大正12年12月15日から9年間,小倉(福岡県)―都城―吉松間が日豊本線となり,昭和7年5月8日,現区間が吉都線となる。昭和59年1月31日,貨物営業廃止。昭和56年度における営業係数(100円の収入を得るのに要する経費)は672で,廃止された妻線の同年の値よりも高い。しかし,宮崎から熊本・福岡へ向かう重要路線(日豊・肥薩・鹿児島の各線経由)であるため,廃止対象線区としての廃止申請はなされていない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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