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桜馬場小路
【さくらばばこうじ】


旧国名:日向

(近世)江戸期~明治初年の小路名。江戸期は延岡城下の武家屋敷地の1つ。延岡城の南,郭内南部にあり,大瀬川下流の左岸に位置する。「日州延岡略記」には,屋敷数25,規模は東西168間・南北道幅6間半,また東から堀際に東西154間・道幅3間半とある。ほかに日向口として,屋敷数17,規模は前小路南北38間・道幅3間半,南透御門より日向口御門に至り南北長179間・道幅3間半とあるが,日向口とは御城口6虎口の1つで,寛文・延宝年間頃の延岡城下図によれば現在の大瀬橋のやや上手に当たり,また南透御門は現在の桜小路と天神小路の境付近とみられる。明治17年成稿の「日向地誌」には岡富村の字地の1つとして桜小路が見え,「延岡城墟ノ南大瀬川ノ北岸ニアリ,人家三十四戸」と記されており,桜馬場小路は明治初年頃桜小路と改称され岡富村の一部となったと考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235079