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白浜
【しらはま】


県中部,宮崎市の南部,折生迫(おりうざこ)にある海岸。狭義には日向灘に突出する戸崎鼻から城山までの小湾入に展開する砂浜海岸をいい,日南海岸国定公園に属する。地名は海岸の砂が白いことにちなむ。傾動地塊の鵜戸山地が東の日向灘に傾きながら,沈水する位置にあり,地質的には新生代第三紀宮崎層群の砂岩泥岩互層からなる。鵜戸山地が沈水する海岸線の特色の1つは,小湾入や小岬の屈曲を繰り返していることであるが,白浜もその特色をよく表している。海岸は沿岸流や海波により砂が供給され,海水浴場や磯遊びなど家族連れのレクリエーションの適地。水深4mくらいから波状岩が現れ,海底にはヤタベグサ・テングサなどの紅藻類,節足動物のイセエビ,棘皮動物のムラサキウニ・ナマコなど,カサゴ・タカノハダイ・チョウチョウウオなどの魚類も見られる。戸崎鼻と城山(62m)の両岬端を結ぶ沿岸から南の巾着島までは,鬼の洗濯板といわれる隆起波食台が連なり,各所にタイドプールがみられる。付近には白浜と坂元の両集落が立地。戸崎鼻の西側に坂元漁港がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235237