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谷之口
【たにのくち】


旧国名:日向

細田川支流の南郷川下流域に位置する。北部に滝ケ平山,南東部に高畑山がそびえる。昔,中村の中村神社には,年頃の娘をいけにえにする人身御供の習慣があり,その人選の方法として,当地内の屋地から放す矢によったという伝説がある(日向の伝説)。中世末期,この地方は島津氏と伊東氏との間でその所属が争われた。それにかかわるものとして,「日向地誌」は湖雲カ城墟をあげている。すなわち「一名岡ノ城ト云。本村ト脇元村トノ界,山巓ニアリ。左右に幅三間一丈七八尺ノ遺隍アリ。天正四年,丙子肝属ノ領主肝属省釣佯ツテ島津氏ニ降リシカトモ,島津氏ノ疑釈サリケレハ其疑ヲ釈ン為メニ預メ伊東氏ニ内約シテ,其歳六月南郷ニ出張シ空銃無鏃箭ヲ以テ佯リ戦ヒシ時,肝属ノ将薬丸湖雲カ屯ロセシ所ナリ」という。また,陵墓として伊東祐兵墓をあげている。
谷ノ口村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
谷之口(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235422