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水流村
【つるむら】


旧国名:日向

(近世)江戸期の村名。日向国諸県(もろかた)郡のうち。はじめ鹿児島藩直轄領,のち同藩都城島津氏領となる。もとは同じ諸県郡の同名村とともに水流村一村をなし,野尻郷に属していたが,延宝9年高原郷から高崎郷が分立するにともない,水流村は上・下2か村に分けられ,下水流村は高原郷に属し,上水流村は都城島津氏領となって都城郷に属すことになった。しかし,異なる郷に属すため両村とも同じく水流村と称したのである。当村は,上水流村にあたる。村高は,寛文4年「日向国諸県郡村高辻之帳」,元禄11年「日向国覚書」,「天保郷帳」ではともに594石余。なお,これらの郷帳類には別に1,111石余の水流村が見えるが,これが下水流村にあたる。しかし,郷が異なるとはいえ隣接する村であるため,次第に上水流村・下水流村と区別して呼ばれるようになり,当村は上水流村と称するようになった。「旧高旧領」では上水流村として見え,村高775石余とある。当村は現在の都城市上水流町にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235510