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斗枡崎
【とますざき】


かつて斗枡観音崎といわれた。県北部海岸の東臼杵(ひがしうすき)郡北浦町宮野浦の東方,日向灘に突出する小岬。日豊海岸国定公園に属する。標高71m,日向灘南方に約500m突出,東側の海岸は海食崖,西側は傾斜がやや緩やかであるが,全体的に険しい地形をなしている。九州山地の南部が海に沈んだリアス式海岸である。地質は岬の基部をなす遠見(とおみ)山(245.3m)と同じもので,中生代白亜紀,四万十層群下部の砂岩頁岩互層の比較的古いものから構成されている。地名の由来については,「日向地誌」に斗枡観音崎として次のように記されている。「巉岩突立本村(宮ノ浦村)ノ東ニ斗出スル凡五十間 高四十丈其東麓ニ洞穴アリ大サ方三尺洞奥相通シ左ヨリ右ニ達スヘシ 洞中ニ自然ノ観音石像アリ故ニ呼ニ観音崎ト云 洋中往来ノ舟船其下ヲ過クル毎ニ必ス遥拝シテ行ク」。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235571