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新田
【にゅうた】


旧国名:日向

一ツ瀬川下流左岸の新田原と呼ばれる台地上に位置する。地名の由来は,新田開発によって成立したことによるものと思われる。地内湯の宮には昭和10年に国天然記念物に指定された座論梅と呼ばれるウメの変種があり,高岡町の月知梅とともに県内ではウメの2大名木である。また,地内には県下では西都原古墳群に次ぐ198基の古墳からなる新田原古墳群があり,昭和19年国史跡に指定された。198基の内訳は,前方後円墳17基,方形墳1基,残りの180基が円墳で,弥五郎塚と呼ばれる古墳群内最大級の前方後円墳をはじめ大公方塚・百足塚・霧島塚など大型の前方後円墳が存在する。最も数多く集まっているのは祇園原一帯で,その南の字春日にも点在し,また字山ノ坊にも小群集墳があり,字塚原にも数基が所在する。山ノ坊古墳からは獣文縁獣帯鏡や画文帯環状乳神獣鏡の舶載鏡が出土している。昭和13年新田原台地に陸軍の飛行場建設の計画がおこり,翌年字牧神の4基の古墳の発掘調査が行われ,移動改葬された。
新田郷(中世)】 鎌倉期~南北朝期に見える郷名。
新田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
新田村(近代)】 明治22年~昭和34年の児湯郡の自治体名。
新田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235719