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日隠山
【ひがくれやま】


西臼杵(にしうすき)郡日之影町中部に位置する九州山地の山。標高1,544.2m。祖母傾国定公園に属する。主稜は北北東から南南西に延び,北北東は五葉岳(1,569.7m)・鹿納山(1,548m)に,南南西は鹿川(ししがわ)峠を経て釣鐘山(1,395.9m)に連なる。険しい壮年期山地で,北西部は日之影川,南東部は綱ノ瀬川の水系に属す。特に南東斜面は標高約900mの山腹に急崖を巡らし,山間の小盆地鹿川の北西壁となっている。地質は中生代四万十層群の砂岩・粘板岩を主体とするが,南東部は断層を介して新生代の見立礫層・花崗岩になり,北西部は地質構造線仏像線の断層が走り,古生代二畳紀の砂岩・粘板岩・チャート・石灰岩が現れる。花崗岩と接触する西部飯干では高千穂珪石鉱山,鹿川盆地北部では鹿川電気石鉱床がある。鹿川盆地の北西部に位置してそびえ,早く日を隠すための命名であろう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235808