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真幸
【まさき】


旧国名:日向

川内(せんだい)川上流域,九州山地と霧島山に挟まれて位置し,加久藤盆地の西部を占める。地名は「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条に見える日向十六駅の1つ真斫(ませき)駅の名に由来し,真斫とは「真狭(ませま)き」の語から来たもので加久藤盆地の地形から名付けられたといわれる。真幸はその転訛。なお,馬関田の地名が中世から見えるが,真斫と馬関はもとは同じ読み音で「マセキ」といったと思われる。それが中世において摂関家領では真幸となり,安楽寺領では馬関と書かれたのではないかという(飯野町郷土史)。県史跡に指定された真幸古墳は,島内の字松原の3基,字平松の9基の計12基からなり,いずれも地下式横穴古墳である。東京国立博物館蔵の短甲および衝角付胄はこの古墳から出土した。域内には五穀豊穣や増産を祈願して作られた田の神(タノカンサー)像が29像ある。形も農民型・神官型・僧侶型と様々であるが,当地域は他と比べて農民型が多い。火山群を真近かに控えながら,全国的に有名な良質の「真幸米」(現在は「えびの米」ともいう)を産出するのは,宮崎県で唯一東シナ海に注ぐ川内川の永年にわたる堆積作用によって形成された肥沃な土壌のためである。なお,藤原鎌足の勧請によって創建され,天照大神を祭神とする三之宮大明神社があるが,同社は建武年間には高牟礼権現社ともいった(三国名勝図会)。
真幸院(中世)】 平安末期~戦国期に見える院名。
真幸村(近代)】 明治22年~昭和25年の西諸県郡の自治体名。
真幸町(近代)】 昭和25~41年の西諸県郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236031