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伊集院筋
【いじゅういんすじ】


鹿児島藩においては,街道のことを筋(すじ)と称した。鹿児島から伊集院―市来―串木野―百次―隈之城―高江―高城―阿久根―長島―野田―高尾野―出水(いずみ)―甑島(こしきじま)の13か郷を連絡するものであった。筋には,領外に通ずる筋,家老の書付などを送達する大宿次の経路,および通常の諸令達・廻文による時の経路があるが,当筋は諸令達・廻文による時の経路であった。各所に宿場があり,書状・廻文の送達には宿次夫を出し,奉公人に対しては例規により送人馬を出した。宿次夫・送人馬は百姓の夫役により,飯米は郡方から出た。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236568