指宿スカイライン
【いぶすきすかいらいん】

指宿有料道路ともいう。鹿児島市田上町後庵から指宿市大迫料金所までの道路。有料道路。延長51km。県道路公社が，道路整備特別措置法の規定に基づいて建設した。第１期工事は指宿市大迫から揖宿郡頴娃(えい)町上別府間の14.1kmで，県営工事として建設し，昭和44年３月１日開通した。第２期工事は頴娃町上別府から鹿児島市上福元町玉取迫（県道谷山・伊作線）までの29.2kmで，工費76.9億円，４年半の年月をかけ昭和52年３月に完成した。第３期は玉取迫から鹿児島市田上町後庵までの7.7kmで，いまだ施行命令は出されていないが，後庵で九州縦貫自動車道鹿児島ターミナルと接続する予定である。その開通のもたらす経済効果は相当のものが期待されており，南薩の地域浮上に大きな期待が望まれている。現在は観光道路で，通称スカイラインと呼ばれる当道路は，標高300～500mの山並を走り，北に霧島連山，東に鹿児島湾と桜島，眼下に東洋一の規模をもつ日石の原油基地（喜入町），南には薩摩富士の別名をもつ秀峰，開聞岳，あるいは遠くに大隅の高隈山系，佐多岬の眺望に恵まれる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7236639