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鹿児島本線
【かごしまほんせん】


福岡県北九州市の門司港駅から博多―鳥栖―熊本―八代―川内を経て鹿児島駅までの国鉄路線。全長399.5km。九州で最も重要な鉄道線。主要駅からの接続線は次の通り。小倉=日豊本線,折尾=筑豊本線,鳥栖=長崎本線,久留米=久大本線,熊本=豊肥本線,八代=肥薩線,水俣=山野線,川内=宮之城線,伊集院(いじゆういん)=鹿児島交通線,西鹿児島=指宿枕崎線,鹿児島=日豊本線。明治24年門司港~久留米,同年7月久留米~熊本,明治29年熊本~八代が開通した。しかし,本県ではコース設定に当たり出水駅~川内駅間を通す海岸線派と人吉駅~吉松駅間を通す山間線派が論争し,結局,海岸線を通すと敵の軍艦に砲撃されやすいという国防上の理由と山間線派に人吉や宮崎県側が同調したことにより,山間線が優先されることとなった。明治34年鹿児島駅~隼人駅間に本県で最初の鉄道が開通し,明治42年門司港駅から人吉,吉松を経て鹿児島までの386kmの全線が開通し,これを鹿児島本線とした。一方,大正2年鹿児島駅から串木野駅まで,大正3年川内駅まで,大正11年阿久根駅まで,大正12年出水駅まで,昭和2年八代駅まで開通した。この時から川内本線が鹿児島本線となり,八代から人吉を経て鹿児島に至る従来の鹿児島本線を肥薩線と呼ぶようになった。現在,全線電化および自動信号化され,また門司港駅~八代駅間は複線化されている。門司港駅~鹿児島駅間は特急で約6時間を要す。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236998