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霧島有料道路
【きりしまゆうりょうどうろ】


霧島道路ともいう。宮崎・鹿児島両県にまたがる道路。総延長301km。広大な地域を占める霧島屋久国立公園の観光開発と,霧島の交通の円滑化を目的として,昭和32年11月,本県側に南霧島道路(姶良郡牧園町~霧島町間),同33年8月,宮崎県側に北霧島道路(宮崎県小林市~えびの市間)が開通した。さらに同36年11月,両道を連絡する新道路(宮崎県えびの市~鹿児島県姶良郡牧園町間)が完成した。霧島有料道路はこの3道路の総称で,そのうち南霧島道路を県道霧島公園小林線,北霧島道路および両道を結ぶ道路を主要地方道小林えびの高原牧園線という。南霧島道路は昭和29年3月30日県道として着工され,同31年7月1日,日本道路公団に引き継がれ,同32年11月10日完成,同年11月19日使用開始した。全長約10.5kmで幅員4~5m,工費7,000万円であった。南霧島道路と北霧島道路とを連絡する道路は,両県の県道として昭和35年4月8日日本道路公団により着工され,同36年10月7日完成,同年10月28日使用開始。全長約6kmで幅員4~5m,工費2億円をかける。当道路は3区間とも,料金徴収期間は30年間とされており,その後はそれぞれ県道として一般道に編入される予定である。当道路の通る地域には,民族発祥の地として神話で名高い高千穂の峰,山腹にはミヤマキリシマ・ノカイドウが咲きほこる火山群地帯等,数多くの観光資源に恵まれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7237318