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国道
【こくどう】


 国道3号 福岡県北九州市を起点とし,熊本県を経由し,鹿児島市を終点とする国道。延長390km(うち本県の距離は104km)。本県の北,出水(いずみ)市に入り,ツルの渡来で知られる出水平野を横断し阿久根市に通じる。さらに野生ジカの生息する阿久根大島を右手に南下し,県下最大の川内(せんだい)川を渡り,串木野市を経て日置(ひおき)郡市来(いちき)町から海岸通りより内陸部を通って鹿児島市に至る。 国道10号 福岡県北九州市を起点とし,九州を東回りに終点鹿児島市に至る国道。本県内の総延長約66km。まず曽於(そお)郡末吉町に入り,同郡財部(たからべ)町を通り,姶良(あいら)郡福山町から国分市の亀割峠を下る。さらに鹿児島湾沿いに平坦部を同郡隼人町・加治木町・姶良町と経て,鹿児島市に至る。 国道58号 鹿児島市を起点とし,沖縄県那覇市を終点とする国道。主に海上国道。総延長約380km(うち本県は104km)。鹿児島市から種子島の西之表港を経て,鉄砲伝来碑付近で島の西側を南下し,種子島空港のある熊毛郡中種子(なかたね)町から,宇宙センターのある南種子町に通じる。さらに島間港から奄美大島の北端の空の玄関のある大島郡笠利町を通り,龍郷(たつごう)町の本茶峠を越え,島の中心都市名瀬市から瀬戸内町に通じる。これが本県側の主要経過地であり,さらに当道は沖縄県へ連絡する。名瀬市~瀬戸内町間には,朝戸峠・三太郎峠・地頭峠などの険しい峠がある。 国道220号 宮崎県宮崎市を起点とし本県の国分市を終点とする国道。本県総延長93km。港の改修で大型フェリーが就航し活気のある曽於(そお)郡志布志町から有明町―大崎町―肝属(きもつき)郡東串良(ひがしくしら)町―串良町間は国鉄日南線と並行して西進する。鹿屋(かのや)市で,国道263号・国道269号と合流し,垂水(たるみず)市,福山酢で知られる姶良(あいら)郡福山町,国分市までは鹿児島湾と国鉄大隅線沿いを北上する。 国道222号 宮崎県日南市を起点とし都城(みやこのじよう)市を終点とする国道。本県域の通過部分はごく一部で,総延長約1.5kmと短い。県境の曽於(そお)郡末吉町を通る。 国道223号 宮崎県小林市を起点とし本県隼人町を終点とする国道。本県の延長約40.7km,霧島山系の南側姶良(あいら)郡霧島町から牧園町の霧島神宮,丸尾の滝,霧島温泉群を西進し,丸尾から天降川に沿って一路南下し隼人町に通じる。 国道224号 垂水(たるみず)市を起点とし,鹿児島湾を渡り鹿児島市を終点とする国道。延長約14km。大隅半島西岸の田園都市垂水市を発し,牛根境まで北上し,桜島に入り全国でも珍しい溶岩道路を西進し,桜島町の袴腰港からフェリーで鹿児島市に通じる。牛根境漁場は大正3年の桜島の噴火によって成立した溶岩入江を利用した天然の良港で,ハマチ・タイの養殖が行われている。垂水~鹿児島間のフェリーは,所用時間が20分で30分間隔で運行されている。 国道225号 薩摩半島南端の枕崎市を起点とし鹿児島市を終点とする国道。総延長53km。枕崎市から薩摩半島を斜断する道で,峰尾峠から川辺(かわなべ)郡川辺町を経て川辺峠,堀切峠を下り五井野で国道226号と合流し,鹿児島市に至る。 国道226号 薩摩半島の南端の枕崎市を起点に東回りで終点鹿児島市に至る国道。総延長93km。枕崎市から川辺(かわなべ)郡知覧町―揖宿(いぶすき)郡頴娃(えい)町―開聞(かいもん)町―山川町―指宿(いぶすき)市―喜入(きいれ)町を通り五位野で国道225号と合流し,鹿児島市に至る。 国道267号 宮崎県人吉市を起点とし,本県川内(せんだい)市を終点とする国道。本県の延長約67km。国見山地の宮ノ尾山と国見山の間を通り,久七峠から大口盆地に入る。大口市で国道268号と交差し,薩摩郡鶴田町・宮之城(みやのじよう)町・東郷町を川内川と並走しながら,川内市に至る。 国道268号 熊本県水俣市を起点とし本県北部を経由して,終点宮崎県高岡町へ至る国道。本県総延長41.8km。まず大口盆地の大口市へ入り,国道267号と交差し,伊佐郡菱刈町,姶良(あいら)郡栗野町・吉松町を経て宮崎県に至る。 国道269号 指宿(いぶすき)市を起点とし,宮崎県宮崎市を終点とする国道。本県総延長118.2km。薩摩半島の南の泉都指宿(いぶすき)市を経て,カツオの町揖宿(いぶすき)郡山川町からフェリーで大隅半島の南端の町肝属(きもつき)郡佐多町に連絡する。さらに鹿児島湾を左手に同郡根占(ねじめ)町・大根占町を経て鹿屋(かのや)市から国道263号と合流し末吉町に至る。 国道270号 枕崎市を起点とし,日置(ひおき)郡市来(いちき)町を終点とする国道。延長約54km。漁港都市枕崎市から長尾山・蔵多山の山間部を通り,新田神社のある加世田市に通じる。万之瀬川を渡り北上し,金峰町・吹上町・日吉町・東市来(ひがしいちき)町を経て市来町へ至る。 国道328号 鹿児島市を起点とし,出水(いずみ)市を終点とする国道。総延長67.4km。鹿児島市から小山田までは,国道3号と合流し,内陸部の日置(ひおき)郡郡山町・薩摩郡入来(いりき)町・宮之城(みやのじよう)町などを北上する。行程は八重山・入来峠を経たあと途中平坦部を通り,出水山地に通じる。 国道389号 阿久根市を起点とし,天草の島々を経由して長崎市を終点とする国道。本県総延長32km。県の北西部,東シナ海に面している阿久根市を発し,黒之瀬戸を黒之瀬戸大橋で渡り,出水(いずみ)郡長島町に通じる。さらに島の南西部を北上し,蔵之元港からフェリーで熊本県牛深市へ通じる。




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「角川日本地名大辞典」
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