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桜島筋
【さくらじますじ】


鹿児島藩においては,街道のことを筋(すじ)と称した。鹿児島から桜島―牛根―垂水(たるみず)―新城―花岡―大姶良(おおあいら)―大根占(おおねじめ)―小根占―佐多―田代―内之浦―高山―姶良―鹿屋(かのや)―高隈―串良(くしら)―大崎―志布志の18か郷を連絡するものであった。鹿児島藩の筋には,領外に通ずる筋,家老書付等を送達する大宿次の経路,および通常の諸令達・廻文による時の経路があるが,当筋は諸令達・廻文による時の経路であった。各所に宿場があり,書状・廻文の送達には宿次夫を出し,奉公人に対しては例規によって送人馬を出した。宿次夫・送人馬は百姓の夫役により,飯米は郡方から出た。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7237640