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重富筋
【しげとみすじ】


鹿児島藩においては街道のことを筋(すじ)と称した。鹿児島から重富―帖佐―加治木―日当山―踊―曽於(そお)郡―清水―国分―敷根―福山―市成―百引―恒吉―松山の14か郷を連絡するものであった。鹿児島藩の筋には領外に通ずる街道,家老書付等を送る大宿次の経路,および通常の諸令達・廻文による時の経路があった。当筋は通常の諸令達・廻文による時の,鹿児島~大隅を結ぶ重要な筋であった。各所に宿場があり,書状・廻文の送達には宿次夫を出し,奉公人に対しては例規に従って送人馬を出した。宿次夫・送人馬は百姓の夫役により,飯米は郡方から出た。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7237713